昨晩の海外

昨晩の海外市場は、米5月ISM製造業景気指数が、61.2と予想の60.9を若干上回ったものの、雇用指数が前月より悪化したことが嫌気され、相場は保合的に、まちまちの展開に留まった。株価面では、NYダウが、一時319ドル高まで上昇も、ほぼ値を消して終了、ナスダックやS&Pはマイナス圏で引けたことなどが、リスクオンの動きを抑えた。また米10年物国債利回りは1.640%まで上昇した。
 ドル円は、109.33の安値から米長期金利の上昇を受けて109.71まで反発後、ISM製造業景気指数の結果を受けて、109.34まで再調整、ユーロドルは、ユーロ圏5月消費者物価指数・速報値が、2018年2月以来の高水準となったこともあり、1.2254まで上昇後、1.2218まで下落、ポンドドルは、英政府の医療諮問グループのメンバーが「英国は新型コロナウイルス感染・第3波の初期段階にある。ロックダウンの全面解除についても、数週間延期するべき」との見方を示したことなどが嫌気され、対ユーロでの売りも伴って1.4147までじり安となった。またユーロポンドは0.8587から0.8646まで反発した。
 一方クロス円では、ユーロ円は134.13から133.74で上下、ポンド円が154.86まで下落、オージー円は84.67から85.06で揉み合い、NZD円が79.30まで売りに押され、カナダ円は91.19を高値に90.63まで値を下げた。