昨晩の海外

金曜日の海外市場は、米4月中古住宅販売件数は予想を下回ったものの、米5月製造業・サービス業PMIの速報値が予想を上回ったこと、カプラン・ダラス連銀総裁やハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が「テーパリングに向けた協議の開始は遅いよりは早い方が良い」との考えを示したことなどから、ドル買いが優勢で週末の取引を終了した。NY株価は、ダウが331ドル高まで上昇もナスダックはマイナス圏で推移、米10年物国債利回りは、1.639%から1.611%で揉み合い、本日もビッドコインが、12%を超える下落となったが、リスク回避の動きは限定された。
 ドル円は108.61から109.00まで反発、ユーロドルは、ユーロ圏各国の5月製造業・サービス業PMIが、まちまちの展開となったことで、1.2240を高値に、1.2161まで下落、ユーロ圏5月消費者信頼感指数の速報値が予想を上回り、ラガルドECB総裁が、「最近の利回り上昇を認識しており、注意深く監視している」、「回復には不確実性が残る」などの見解を示したが、反応は限定された。また、ポンドドルは、英4月小売売上高や5製造業PMI・速報値が予想を上回ったが、1.4235を高値に1.4141まで売りに押された。
 一方クロス円では、ユーロ円は132.54まで下落、ポンド円は154.02から154.68まで一時反発後売りに押され、オージー円は84.12から84.62で上下、NZD円も77.98から78.51で上下、カナダ円は加3月小売売上高が予想を上回り、89.86から90.47まで反発した。