昨晩の海外

昨晩の海外市場は、FOMCでは政策金利の据え置きを発表、声明で新型コロナウイルスワクチンの普及と強力な政策支援を受けて、景気認識を引き上げたが、物価は「主に一時的な要因を反映して上昇した」と指摘した。総じて織り込みの範囲だったことで、発表直後の相場の反応は限定されたが、その後パウエルFRB議長が、「回復は依然として不均衡、完全な状態からは程遠い」、「テーパリングについて議論する時期ではない」とハト派発言を続けたことで、ドル売りが強まる形で終了した。米10年物国債利回りは、1.6556%から1.6058まで低下した。一方株価面では、米企業の好決算にも、利益確定売りが優勢、パウエルFRB議長が、一部株高に懸念を示したことも嫌気され、3指数ともマイナスで引けた。
 ドル円は、アジア時間の高値109.08から108.75まで下落、ユーロドルは、ラガルドECB総裁の「短期的な見通しへのリスクは下方向」との発言もあって1.2056まで下落後、1.2135まで上昇、ポンドドルも1.3951まで上昇した。
 一方クロス円では、ユーロ円が131.82、ポンド円が151.58、オージー円が84.75、NZD円が78.96まで値を上げ、カナダ円は、原油先物相場の上昇や予想を上回る2月小売売上高もあって、88.28まで上昇した。