昨晩の海外

昨晩の海外市場は、ドルや円が堅調な推移となった。株価面では、バイデン政権が、富裕層のキャピタル・ゲイン税を、従来の2倍に引き上げるとの報道を受けて、午後になってNY株価3指数が、そろって反落したことなどもリスクオフの動きを強めた。また3月中古住宅販売件数が予想を下回ったが、米週間新規失業保険申請件数や3月景気先行指標総合指数が、予想より改善したことがドルを支えたが、米10年物国債利回りは1.587%から1.531%の小動きで推移し、為替市場の反応は限られた。
 ドル円は108.23まで反発、ユーロドルは、ECB理事会が、政策金利やパンデミック緊急購入プログラムの規模の据え置きを発表、「インフレ見通しに関して為替レートの影響を注視」、「必要に応じてあらゆる手段を調整する用意がある」、「テーパリング協議は時期尚早」と発言したが、先月の会見内容から新味がなく、失望もあって1.1994まで売りに押され、ポンドドルも1.3824まで下落した。
 一方クロス円では、ユーロ円が130.47を高値に129.67まで売りに押され、ポンド円が149.42、オージー円が83.13、NZD円が77.24まで下落したが、カナダ円は86.20から86.73まで反発した。