昨晩の海外

昨晩の海外市場は、米失業保険継続受給者数は減少を続けるも、前週の新規失業保険申請件数が予想を上回ったこともあり、米長期金利の低下傾向が続いたこと、NY株3指数が堅調に推移したことなどからドル売りが優先となった。米10年物国債利回りは、1.617%まで低下した。パウエルFRB議長の「ワクチン接種や金融政策、財政政策で米景気見通しはより明るい」、「米景気回復はまだ不完全で、FRBは目標に向けた具体的な進展を探している」との発言が伝わったが、相場の反応は見えなかった。
 ドル円は109.00まで下落、ユーロドルは、ECB議事録で、「理事会が緩和的な金融政策を可能な限り長く維持し、オーバーヒートの可能性はないという安心感を与えることが重要だった」、「PEPPの購入ペース加速は幅広い支持」と示されたが、ユーロ売りは限定され1.1927まで上昇、ポンドドルは、ドル売り相場の中、対ユーロでの売りが圧迫し1.3783から1.3719での揉み合いの動きに留まった。またユーロポンドは、0.8681まで上昇した。
 一方クロス円では、ユーロ円は129.57まで下落後130.25まで反発、ポンド円は149.89まで値を下げ、オージー円が83.29から83.86、NZD円は76.82から77.14、カナダ円が86.51から86.95での推移となった。