昨晩の海外

昨晩の海外市場も、米長期金利の動向を睨んで、ドルが上下する展開が続いた。米10年物国債利回りは、1.39%台を下値に、バイデン大統領が、「5月末までに米国成人分のワクチンを確報できる」と発言したことで1.50%に迫る上昇も、2月ADP全米雇用報告が、予想を下回ったことで上げ渋った。また、2月マークイット・サービス業PMIの改定値が予想を上回ったが、2月ISM非製造業指数が、予想より弱い結果となったことで、相場の反応は限られたが、NY株価3指数が軟調な展開で引けたことがドルの下値を支えた。その他、エバンズ・シカゴ連銀総裁は「長期金利の上昇は前向きな経済的兆候であるという見解を共有」と発言、ベージュブックで「米経済や雇用の回復の緩慢さ」が示されたが、影響は見えていない。
 ドル円は、107.15まで一時上昇、ユーロドルは、ECB関係筋の話として「債券利回り上昇を抑制するために劇的な措置は必要ない」と報道されたことで、1.2113まで上昇後、1.2043まで下落、ポンドドルは、1.4007から1.3921まで一時売りに押された。
 一方クロス円では、ユーロ円が129.46を高値に128.74まで下落、ポンド円は149.71から149.04で上下したが、オージー円が83.76から83.13、NZD円は78.07から77.51、カナダ円は84.87から84.45まで売りに押された。