昨晩の海外

昨晩の海外市場は、米長期金利を睨んでドルが上下する形となった。米10年国債利回りは、アジア時間に1.45%台まで反発したことで、ドルの買い戻しが優勢となるも、その他1.40台まで低下したことで、ドルの売り戻しが優勢で引けた。ブレイナードFRB理事が「市場動向に細心の注意を払っている」と述べたが、反応は見えなかった。また、NY株3指数は、ハイテク株中止に、前日の急反発から軟調に推移したが、リスクオフのドル買いも強まっていない。
 ドル円は、「新型コロナウイルスの新規感染者の減少ペースが鈍っていることを受けて、東京都は緊急事態宣言を延長するよう政府に要請する方向で調整」との報道が伝わったが、影響は見えず、106.96まで上昇後106.68まで売りに押された、ユーロドルは、パネッタECB専務理事が、「名目利回り曲線の傾斜拡大に懸念」を表明、欧州連合が、「新型コロナウイルス対策のため加盟国に認めている財政規律の一時停止を2022年も継続する」可能性が高いと報じられたことで、1.1992から1.2089まで反発、ポンドドルも、1.3859まで売り込まれた後1.3977まで値を回復した。
 一方クロス円では、ユーロ円が128.18から129.08、ポンド円は148.15から149.20、オージー円が82.68から83.64、NZD円は77.07から77.97、カナダ円は84.12から84.72まで反発した。