昨晩の海外

昨晩の海外市場は、注目のパウエルFRB議長の議会証言において、米長期金利の上昇は問題ないとの見解を示しながらも、「経済が雇用や物価目標にまだ遠く及ばず、一段の進展や政策の変更には時間がかかる」と金融緩和を長期に維持する姿勢を再度強調したことで、米長期金利が上げ渋ったこともあって、ドルは軟調な展開を継続した。株価面では、ナスダック指数は、一時4%安まで下落、NYダウは 362ドル安からスタートもプラス圏を回復して引けたが、為替市場への影響は顕著に見えていない。また、米2月消費者信頼感指数や住宅関連の指標は予想を上回ったが、2月リッチモンド連銀製造業景気指数が予想を下回ったことで、影響は限定された。 
 ドル円は、アジア時間の安値104.92から105.43まで一時反発、ユーロドルは、1.2180から1.2135で揉み合い、ポンドドルは、1月雇用統計が予想より強い結果となったこと、ロックダウン緩和計画を受けた経済正常化への期待感から1.4117まで上昇した。また、ユーロポンドは月末に向けたポンド買いで、0.8606まで下落した。 
 一方クロス円では、ユーロ円は128.06から127.69で上下、ポンド円は148.62まで上昇、オージー円は82.92から83.37、NZD円は76.91から77.36、カナダ円は83.20から83.71まで反発した。