昨晩の海外

金曜日の海外市場は、まちまちの展開も総じて、週末を控えて揉み合い気味の展開。NYダウは、267ドル安まで下落後もマイナス圏で推移したが、リスク回避のドル買いは強まっていない。
 米経済指標としては、1月製造業・サービス業PMI・速報値と12月中古住宅販売件数が、予想を上回ったが影響は限定された。
 ドル円は103.89まで反発、ユーロドルは、独ユーロ圏1月PMIの速報値が予想を大きく上回ったことで、1.2152から1.2190まで一時上昇も、米ファイザーの新型コロナウイルスワクチンの欧州供給が遅れる見込みが示されたことなどが重しとなり、その後はこのレンジで揉み合い、ポンドドルは、英1月小売売上高、製造業・サービス業PMI・速報値の悪化やロックダウンが夏まで続くとの観測が上値を追下げ1.3636まで一時下落した。ジョンソン首相は、「新型コロナの変異種について、従来型よりも感染力が強いことに加えて、死亡率が高い可能性があるとの報告を受けた」と発表した。
 一方クロス円では、ユーロ円が125.93まで下落後126.40、ポンド円は141.52から142.07まで反発、オージー円は79.91から80.21、NZD円は74.37から74.64の狭いレンジで推移、カナダ円も米ファイザーのカナダへの新型コロナウイルスのワクチン供給が一時削減されるとの報道が嫌気され81.85から81.49まで売りに押された。