昨晩の海外

昨晩の海外市場は、まちまちの展開。バイデン次期大統領の経済対策が大規模となる報道が相次ぎ、NYダウが163ドル高まで上昇したが、米週間新規失業保険申請件数が96.5万件と予想を大幅に上回ったこと、最終的に追加の経済対策が1.5兆ドル規模に限定されるとの見方からマイナス圏に沈んだ。パウエルFRB議長は、「最大雇用にはほど遠い。世界的に需要が不足している」、「今は出口戦略について話す時期ではない」とハト派的な発言を続け、ドルの上値を抑えたが、一方で、米10年物国債利回りが、1.13%に迫る上昇となり、ドルの下値を支えた。
ドル円は、パウエル発言を受けて103.57まで下落、ユーロドルは、ECB理事会議事録で「為替レートの上昇リスクについて、インフレ見通しに悪影響を及ぼす可能性があるという懸念」が表明されたことや伊政局不安を材料に、1.2111まで売りに押された後、1.2178まで一時反発、ポンドドルは、英中銀のマイナス金利導入期待の後退などが改めて意識されて、1.3621から1.3711まで反発した。
一方クロス円では、ユーロ円が126.53から125.93まで売りに押され、ポンド円は142.25から141.78で上下、オージー円は85.57から80.86、NZD円は74.73から75.05、カナダ円は81.92から82.20での狭いレンジでの推移に留まった。