昨晩の海外

昨晩の海外市場は、ドルの買い戻しが優勢。NYダウは、マイナス圏からスタートも、バイデン新大統領の追加経済対策に対する期待感からプラス圏を回復、ただトランプ大統領の弾劾裁判に対する警戒感が上値を抑えた。また、30年物国債の良好な入札やブレイナードFRB理事が、「正当化されると判断すれば、資産購入額を増やす用意がある」との見解を示したことで、長期金利が前日比低下するも、ドル売りにはつながっていない。また米経済指標としては、12月消費者物価指数が、2か月連続で上昇したが予想と変わらず、ベージュブックでは、「米経済活動はほとんどの地区で緩慢に拡大」とされたが、影響は限定された。
ドル円は、104.00まで反発後103.75が下値を支え、ユーロドルは、ラガルECB総裁が、「為替が物価に与える影響に極めて注意を払っている」と発言、これ自体に対する反応は見えなかったが、レンツィ元伊首相が党首を務める「イタリア・ビバ」出身の閣僚らが辞任したことを受けて、レンツィ氏は連立政権からの離脱を表明。伊政局不安が高まったことで、1.2140まで下落、ポンドドルは、対ユーロでの売りもあって1.3701を高値に1.3612まで下落した。
一方クロス円では、ユーロ円は126.22、ポンド円が142.27から141.53、オージー円が80.27、NZD円は74.50まで売りに押されたが、カナダ円は81.93まで反発した。