昨晩の海外

昨晩の海外市場は、序盤は新型コロナワクチンの普及や米国の追加経済対策協議の進展期待を背景に米株相場が上昇を強めたことで、リスク・オンのドル売りが優勢となった。ただ、引けにかけて「ファイザーが、2020年のワクチン出荷目標を半減」との報道を受けて、一転株価が下落に転じたことで、ドルの下値は支えられた。NYダウは、227ドル高から一時マイナス圏に転落し、引け値ベースでは3万ドル台を維持できていない。 また、米11月ISM非製造業景気指数は、ほぼ予想通りの結果で影響は限定された。
ドル円は103.67まで下落、ユーロドルが1.2175まで上昇し、ポンドドルも英国とEUの通商交渉の合意が週末にも発表されるとの思惑から1.3500まで上昇後、バルニエEU離脱首席交渉官が、週末にブリュッセルに帰還するとの報道で、1.3432まで利食いに押された。
一方クロス円では、ユーロ円が126.03までじり安、ポンド円は140.30から139.62、オージー円は77.58から77.18、NZD円は73.89から73.38まで売りに押され、カナダ円は、「OPECプラスが、来年1月から減産規模の小幅縮小で合意」との発表を受けて原油価格が反発したことで、80.44から80.91まで買い戻された。