昨晩の海外

昨晩の海外市場は、英欧で新型コロナウイルスの感染が再拡大していることなどから、軟調にスタートとした株価も、トランプ大統領が、追加経済対策の1.8兆ドル規模への増額を表明したこともあって、NYダウが下げ止まりを見せたことなどから、リスクオフの展開も一服して終了した。ただ、共和党のマコネル上院院内総務は「より大規模な追加景気対策を拒否する」と述べ、ムニューシン財務相は、歩み寄る姿勢を示したとされているが、「大統領選前の合意は難しい」述べており、共和党内でも意見が割れている。
ドル円は、105.49まで反発、ユーロドルは、1.1689まで値を下げ、ポンドドルは、EU首脳会議において、主だった成果が見えなかったこと、ロンドンでは16日深夜からより厳格なロックダウン措置が課される見通しなどを嫌気して1.2891まで下落した。尚、EU首脳は、英国に通商合意を巡る交渉について、今後数週間継続するように求めたが、英国はEU首脳会議に「驚きと失望」を表明し、16日にジョンソン首相が、対応を発表するとした。
一方クロス円では、ユーロ円が123.02、ポンド円が135.78、オージー円は74.27、NZD円は69.23、カナダ円は79.46まで一時値を下げたが、NY午後は買い戻しが優勢で引けた。