昨晩の海外

昨晩の海外市場は、銀行決算が良好を示し、IMFが、2020年の世界の成長率予測を上昇修正したが、ペロシ下院議長が、「トランプ政権が提案した最新の景気対策案を拒否した」との報道を受けて追加経済対策に対する不透明感が高まったことに加えて、ジョンソン&ジョンソンやイーライリリーが、「開発中の新型コロナウイルスのワクチンに関して、治験を停止した」との報道を受けて、NY株価が軟調に推移したことで、ドルの買い戻しが優勢となった。米9月消費者物価指数は、予想と変わらず影響は限定された。
ドル円は105.63まで反発、ユーロドルは、独ユーロ圏10月ZEW景況感指数が悪化したことなどから1.1731まで下落、ポンドドルは、バルニエEU首席交渉官が「ブレグジット交渉は十分ではない」、スラック英首相報道官が「英国は合意なき離脱の準備と意志がある」、ドリアン仏外務相が「現時点では合意なき離脱の可能性が高い」などと発言したことで、交渉決裂の懸念が高まり1.2922まで売りに押された。
一方クロス円では、ユーロ円が123.81、ポンド円が136.38、オージー円は75.45まで下落したが、NZD円が70.37から70.04、カナダ円は80.54から80.26の小動きの推移に留まった。