昨晩の海外

昨晩の海外市場は、良好な米6月雇用統計をうけて、ドルの買い戻しが優勢となった。6月非農業部門雇用者数は+480万人、失業率も11.1%と予想より改善した。ただ、同時に発表された5月貿易収支や週間新規失業保険申請件は予想より悪化し、発表当初は反応が鈍かったが、明日の米市場の休場を控えて、一時469高まで上昇していたNYダウが、フロリダ州で、1万人を超える感染者数が発表されたことなどから、徐々に値を消したことで、ドルや円がじり高となった。
ドル円は、107.35から107.73まで一時反発も、狭いレンジでの取引を続け、ユーロドルは、フォンデアライエン欧州委員長が「欧州連合復興基金について8日に協議を行う」と発言したことで、妥協案が出されるとの期待感から1.1303まで上昇後、1.1223まで売りに押された。また、ドイツ議会で、ECBの債券購入プログラムが支持されたが、反応は限定的だった。また、ポンドドルも1.2530を高値に1.2457まで下落した。
一方クロス円では、ユーロ円が121.44から120.75、ポンド円は134.72から133.98、オージー円は74.72から74.25まで売りに押され、NZD円は70.28から69.94で小動き、カナダ円は79.34から78.97で上下した。