昨晩の海外

昨晩の海外市場は、月末のフローや堅調な株価を受けて、ドル売り、円売りが優勢となった。NYダウは、120ドル安から289ドル高まで反発した。
パウエルFRB議長は、議会証言で「米経済は想定より早く回復しているが、今後の経路は極めて不確実」と慎重な発言を続けたが、ムニューシン財務長官は、「超党派の支持を得て、7月末までに給与保護プログラム資金を転用する法案を可決する」、「7月末までに上院と下院が協力し追加の救済策を進める」と述べたことなどが、株価を支えた。米経済指標としては、6月シカゴ購買部協会景気指数が予想を下回ったが、4月S&P/ケース・シラー住宅価格指数やコンファレンスボードの6月消費者信頼感指数が予想を上回り、総じて影響は限定された。また、ファウチ国立アレルギー感染症研究所所長は、「米国の1日の感染者数が10万人となっても驚かない」と発言したが、悪影響は見えなかった。
ドル円は、107.52を安値に、米長期金利の上昇もあって107.98まで反発、ユーロドルは1.1191から1.1262まで一時反発、ポンドドルは、月末の対ユーロでの買いで、1.2398まで上昇した。ユーロポンドは、0.9064まで下落した。
一方クロス円では、ユーロ円は121.43、ポンド円は133.85、オージー円は64,61、NZD円は69.74、カナダ円は79.57まで反発した。