昨晩の海外

昨晩の海外市場は、ドルの売り戻しが優勢となった。「中国ウイグル問題で、リンジー・グラハム共和党上院議員らは対中制裁法案を準備」との一部報道、ファウチ所長が、経済の早期解除に否定的な発言を述べ、ブラード・セントルイス連銀総裁が「マイナス金利は米国にとって良い選択肢ではない」、カプラン・ダラス連銀総裁は「マイナス金利には反対」、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が「これまでFOMCメンバーは全会一致でマイナス金利に反対だった」とマイナス金利政策に否定的な見解が続いたこと、米4月月次財政収支が、2011年来、過去最大を記録したことなどから、一時は160ドル超上昇したNYダウが460ドル安と安値引けとなったことが、嫌気された。尚米4月消費者物価指数は、予想通りの結果となったが、前年同月比やエネルギーと食品を除くコア指数などが予想を下回ったが、影響は薄く、トランプ大統領は、ツイッターで「他国がマイナス金利の恩恵を受けている限り、米国にも必要」と述べた。
ドル円は107.12まで下落、ユーロドルは、一時1.0885まで反発、ポンドドルは、1.2378を高値に、スナク英財務相が、「自宅待機への支援はこれまでのところ1カ月80億ポンドのコストがかかる」と述べたこと、対ユーロでの売りが強まり1.2267まで売りに押された。ユーロポンドは0.8848まで反発した。
一方クロス円では、ユーロ円が一時116.85まで反発、ポンド円が131.39まで値を下げ、オージー円は75.16から69.32、NZD円は65.74から65.08、カナダ円は76.86から76.13まで売りに押された。