昨晩の海外市場は、株価指数先物の乱高下にも、リスク回避のドル買いの巻き戻しが優勢となった。NYダウは、新型肺炎の拡大懸念の後退から937ドル高からスタートしたが、その後原油価格の下落、クオモ知事が、新型ウイルスによる新たな死亡者数は731人と1日当たりで過去最多になったことを表明、米2月消費者信用残高が大幅に増加したことなどが嫌気されて、マイナス圏に沈んで終了した。またシカゴの日経平均先物も一時2万円に迫る上昇となったが、その後の値を崩した。
ドル円は109.15から108.72まで下落、ユーロドルは、ECBがギリシャ債を担保として受け入れることを決定したとの報道から1.0926まで反発、ポンドドルは、新型コロナ感染者と濃厚接触した可能性があるため、ゴーブ内閣府担当大臣が自主隔離に入ったと伝わったことで1.2283まで下落後、「ジョンソン首相の状態は安定、肺炎ではないとの診断」との報道を受けて、1.2385まで反発したが、このレンジで上下した。
一方クロス円では、ユーロ円は118.18から119.04、ポンド円は134.99から133.85、オージー円は67.69から67.14、NZD円は65.55から64.99、カナダ円は77.53から78.18で上下する展開となった。