今週の焦点

今週の外国為替市場も、新型コロナウイルスのパンデミックな拡大状況や株価の動きが大きな焦点だが、フロー面では、3月月末、四半期末、日本では決算期末を跨いで、これに絡めたフローの動きにも注意を払っておきたい。
特に直近では、ドルの資金不足を睨んで、ドル買いが強まっていたが、こういった需要の減退が、ドルの売り戻しにつながるのか注目したい。
経済指標としては、3月調査の日銀短観、ユーロ圏では、2月小売売上高、米国では、3月ISM製造業・非製造業景気指数や3月米雇用統計、中国のPMIなどが焦点となる。新型肺炎の世界的な拡大を受けて、経済指標は総じて悪い結果が出る見通し。各国がリセッションに陥る可能性が指摘されているが、こういった面での、各通貨の反応はお互い様の面もあるが、特に米雇用統計は、大幅な悪化が一時的なショックをもたらすのか注目となる。
一方では、FRBやECBの無制限の量的緩和や各国政府の、新型コロナウイルス対策としての景気刺激策に対する一定の期待感が評価されるかも注目。ともかく、株価の不安定の動きに、下げ止まりを確認できるまでは、荒れた展開が続くことは、留意しておきたい。