昨晩の海外

昨晩の海外市場は、ドル資金不足を背景としたドル買いが続いた。ただ、各国中央銀行の流動性供給策や金融緩和を受けて、株価指数はどうにか価格を維持したことで、クロス円は総じて買い戻しが優勢となった。NYダウは、前日比721ドル安からスタート後、543ドル高まで反発したが、高値圏は維持出来ていない。また米3月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数は、-12.7と予想の10.0を大幅に下回り、週間新規失業保険申請件数も、28.1万件と予想の22万件から悪化したが、影響は限定された。
ドル円は110.95まで上昇、ユーロドルは1.0655まで下落、ポンドドルは、英中銀が、臨時のMPCを開催、政策金利を0.15%引き下げ、過去最低の0.10%とすると発表。英国債や社債などを買い入れる量的緩和策も再開し、購入枠を総額6450億ポンドに増やすとしたことで、一時1.1794まで反発後、「首都ロンドン閉鎖の噂」や「EUや米国との通商交渉が難航する」との思惑もあって1.1494まで売りに押された。
一方クロス円では、ユーロ円が117.41まで下落、ポンド円は129.59まで反発、オージー円が65.55、NZD円は65.02、カナダ円は76.50まで買い戻された。