昨晩の海外

昨晩の海外市場は、テドロスWHO事務局長が「新型コロナウイルスの感染拡大について、パンデミックとなった」と表明したことなどから株価が下落、為替市場も株価の動きに乱高下の展開となった。
米政府が、新型コロナウイルス対応の経済対策を議会に要請したが、実現に対する不透明感が相場の圧迫要因となり、NYダウは一時1690ドル近い下落となった。また米2月消費者物価指数は、やや予想を上回ったが、影響は限定された。
ドル円は、「日銀が来週の会合で、ETF買い入れ目標を引上げる追加緩和を検討」との一部報道を受けて105.33まで反発後、NYダウの下落幅拡大を受けて104.23の日中安値まで一時値を下げた。またユーロドルは、米長期金利の反発や明日のECB理事会で、大幅金融緩和が実施されるとの思惑から1.1257まで下落、ポンドドルは、英中銀が、0.50%の緊急利下げを発表したことで、1.2832まで売り込まれた後。利下げはある程度織り込み済みだったこと、英財務省が、新型コロナへの対応で総額300億ポンドの景気策を講じるとしたことで、1.2978まで反発したが、英政府が米国のIT大手に、2%のデジタル税を課すとの報道が嫌気され、1.2822までじり安となった。
一方クロス円では、ユーロ円が、119.22から117.54、ポンド円が136.57から133.81、オージー円が68.80から67.64、NZD円が66.64から65.34、カナダ円は76.94から75.66まで売りに押された。