昨晩の海外市場も株価の乱高下を受けて、為替も右往左往する展開もドルが軟調な推移で終了した。
G7は財務相・中央銀行総裁の緊急電話会議で、新型コロナウイルスの感染拡大による景気下振れリスクに対して、「あらゆる適切な政策手段を用いる」との共同声明を発表した。ただ、具体策に乏しいと失望感が優勢となった。またその後、FRBが緊急FOMCを開催、政策金利の0.50%の引き下げを発表。パウエルFRB議長は声明で、追加利下げの可能性も示唆したが、利下げの効果に対する不透明感から、NYダウが一時1370ドルの下落、米10年物国債利回りも1%を割れる低下となり、ドル売り、リスクオフの動きが続いた。
ドル円は106.93まで下落、ユーロドルは1.1213まで反発、ポンドドルも1.2844まで一時上昇した。
一方クロス円では、ユーロ円が120.50から119.54に値を下げ、ポンド円が136.95まで下落、オージー円は71.51から70.55、NZD円は68.07から67.30、カナダ円は79.95まで売りに押された。