昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、ECB理事会を受けたユーロ売りや中国で発生した新型コロナウイルスに対する懸念で、リスク回避の動きが優勢となった。NYダウは、一時220ドル近い下落となるも、WTOが、新型のコロナウイルスの問題に対して、「緊急事態」宣言を見送ったことで、一時プラス圏まで回復したことで、円買いも限定された。また、ユーロ圏1月消費者信頼感指数や米12月景気先行指標が、予想を下回ったが影響は限定された。
 ユーロドルは、ECB理事会が現状維持となり影響は薄かったが、ラガルドECBB総裁の記者会見で、「基調インフレに緩やかな上昇の兆しがある」と述べたことで1.1109まで反発後、「成長見通しのリスクは依然として下向き」、「非常に緩和的な政策が長期に渡り必要」と発言したことなどから売りが強まり、1.1036まで値を下げた。また、ドル円は、109.27まで下落後、109.53まで反発、ポンドドルは、対ユーロでの買い戻しに1.3148から1.3098で揉み合い気味の展開に留まった。
 一方クロス円では、ユーロ円が120.64、ポンド円は143.22、オージー円は74.66、NZD円は71.93、カナダ円は83.07まで値を下げたが、その後は巻き戻しが優勢で引けた。