昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、総じて揉み合いの中、ポンドが買われ、カナダドルが売られる手展開となった。トランプ大統領は、ダボス会議での記者会見で「ドルは強すぎ、米国の金利は低くあるべき」、「EU車に高関税を検討する」などと発言したが、総じて反応は鈍かった。またNYダウは、中国の新型ウィルスに対する懸念が和らぎ、一時の124ドル高まで反発も、その後マイナス圏に落ち込み、円の下値を支えた。経済指標としては、12月シカゴ地区連銀全米活動指数が予想より悪化も、12月中古住宅販売件数が予想より強く、影響は限定された。
ドル円は110.10まで反発後、109.83まで調整も鈍い動きが続き、ユーロドルは対ポンドでの売りに、1.1070まで下落、ポンドドルは、英1月英CBI製造業受注指数が、強かったことで、昨日の英雇用統計と合わせて、利下げ見通しが後退したことで、1.3154まで買い戻された。
一方クロス円では、ユーロ円は122.02から121.62まで下落、ポンド円が144.62まで反発し、オージー円は75.42から75.12、NZD円は72.72から72.37のレンジで推移、カナダ円は、カナダ中銀が、政策金利を据え置いたが、声明から現在の金融政策が適切との文言が削除され、「短期的には10月予測よりも成長が弱い」とハト派的となったこと、原油価格の下落などから、84.35から急落気味に83.53まで値を下げた。