昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、米中貿易協議の第1段階の合意が署名されたが、総じて織り込みの範囲となり、揉み合いムードの中、米12月卸売物価指数が、市場予想を下回ったことなどから、若干ドル売りが優勢となった。
 トランプ大統領は、「合意が発効し次第、第2段階の交渉を開始、全ての関税は第2段階の合意をまとめた時点で引き下げる」と述べたが、影響は薄かった。NYダウは、「米政府が今年減税を検討している」との一部報道を好感し、187ドル高まで反発し、リスク志向の動きを支えた。
 ドル円は109.79から110.00の狭いレンジの動きに留まり、ユーロドルは1.1119から1.1163まで反発、ポンドドルは、サンダース英MPC委員が「中立金利は、BOEの見通しよりも低くなる可能性」と述べたことや英経済指標が軒並み市場予想を下回ったことで、1.2986まで下落後、1.3040まで反発した。
 一方クロス円では、ユーロ円が122.21から122.72、ポンド円は142.65から143.34、オージー円は75.59から76.05、NZD円は72.37から72.79、カナダ円は83.97から84.33まで反発した。