年初最初の金曜日の海外市場は、トランプ政権が、イラン革命防衛隊の精鋭部隊コッズ部隊のガセム・ソレイマニ司令官の殺害を命じたことを明らかにしたことで、中東の緊張の高まりを懸念したリスク回避の動きも、一時368ドル安まで下落したNYダウが、下げ止まりを見せたことで、一服気味の展開で終了した。ただ、米12月ISM製造業景気指数が、予想を下回ったことが、ドルの上値を抑え、NYタイムズの記者が、ツイッターで米軍基地が弾道ミサイルの攻撃を受けたとしたことや複数の米メディアが「米政府は米兵3500人程度を中東地域に追加派遣する」と報道が、警戒感を残した。また、12月のFOMCの議事録では、「現在の金融政策は適切」、「大きな変化がない限り、金利は当面適切な水準」と示されたが、市場の反応は見られなかった。
ドル円は107.92を下値に108.27まで一時反発後、107.84まで安値を広げ、ユーロドルは1.1125、ポンドドルは1.3055まで一時下落した。
一方クロス円では、ユーロ円が120.17、ポンド円が141.02、オージー円は74.87、NZD円は71.82、カナダ円は83.05まで下落した。