昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、週末の感謝祭を控えて総じて揉み合いの展開が続いた。米中閣僚級電話会談において、中国が「問題解決に向けて、一定の共通認識を得た」としたこと、トランプ大統領も「中国の習近平国家主席と話し、貿易合意を模索している」と発言し、NYダウが最高値を更新するもリスク志向の動きは強まっていない。米経済指標としては、11月消費者信頼感指数やリッチモンド連銀製造業景気指数が予想を下回ったが、10月新築住宅販売件数が予想を上回り、ブレイナードFRB理事が「リスクは依然として下方向だがセンチメントは改善、必要ならFRBは意味のある行動を取る」と述べたが、市場の反応は限定された。
 ドル円は、108.88を安値に109.14まで反発、ユーロドルは、1.1025から1.1007で上下、ポンドドルは、一部世論調査で、与党保守党支持のリードが縮小したと伝わったことで、1.2836まで売りにおされた。
 一方クロス円では、ユーロ円は120.25まで反発、ポンド円は、140.00まで値を下げ、オージー円は、ロウRBA総裁が「豪州が量的緩和を必要とする可能性やマイナス金利となる可能性は極めて低い」との見解を示したことで、74.09まで反発、NZD円が70.12まで上昇、カナダ円は。カナディアン・ナショナル鉄道の労働組合によるストが終結したことで、82.20まで買い戻された。