昨晩の海外市場は、チリが「11月中旬に予定されているAPECでの首脳会議をキャンセルする」との報道が、一時リスク回避の動きを誘うも、中国側がトランプ大統領に対して代替地としてマカオでの会談を提案したと伝わり、影響は限定された。また、注目の米FOMCでは、0.25%の利下げが実施されたが、声明やパウエルFRB議長の記者会見が、タカ派との見方から、一時ドル買いが強まるも、材料出尽くし感から、その後はドル売りが優勢となった。米経済指標としては、米第3四半期のGDPや個人消費が予想を上回ったが、FOMCを前にドル買いは強まらなかった。
ドル円は108.79から109.29まで反発後、108.72まで下落、ユーロドルは1.1080から1.1151まで反発、ポンドドルも1.2845まで下落後、1.2907まで買い戻された。
一方クロス円では、ユーロ円が120.89から121.28、ポンド円が139.97から140.52、オージー円が74.62から75.01、NZD円が69.06から69.37、カナダ円は、カナダ中銀が、政策金利を据え置いたが、2020年と2021年のGDP見通しを引き下げ、ポロズ・カナダ銀行総裁が「リスクは以前よりもダウンサイドに傾いている」と発言したことで、83.28から82.53まで売りに押された。