昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、ポンド中心に荒れた展開も弱い米経済指標もあって、ドルが軟調な推移となった。米9月米住宅着工件数、10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、や9月米鉱工業生産指数が、軒並み予想を下回った。また、NYダウは、一時110ドル高まで反発してスタートも、その後は売りが優勢となったが、プラス圏は維持して終了した。
 ポンドドルは、ユンケル欧州委員長が「英国とEUは離脱合意した」とツイッターで発言、ポンドの買い戻しが強まり1.2991まで一時上昇したが、ジョンソン政権に閣外協力する北アイルランドの民主統一党が、新離脱案を支持しない方針を示したことで、1.2757まで売り込まれ、その後は揉み合いに転じた。尚EUサミットが終了し、全会一致で離脱案が承認されたことが報じられた。ドル円は108.46まで下落したが、揉み合いが継続、ユーロドルは、1.1140まで一時反発した。
 一方クロス円は、ブレグジットが合意、エルドアン・トルコ大統領とペンス米副大統領の会談で、トルコ軍のシリア北東部における軍事作戦の休止が合意され、トルコの経済制裁が回避される見通しとなったことで、買い戻しが優勢となった。ユーロ円が120.34から121.35、ポンド円が138.63から141.53まで一時は反発、オージー円は74.42、NZD円は60.01、カナダ円は82.77まで一時上昇した。