昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、米中通商協議に対する懸念が和らぎ、ブレグジットの合意期待、良好な米企業決算を受けた株高からリスク志向の動きが強まった。
 ドル円は、「中国は米国に500億ドル相当の輸入品に対する関税撤回を求めている」との報道で108.16まで下落後、108.90まで上昇、ユーロドルは、1.0991から1.1045で上下、ポンドドルは、バルニエEU首席交渉官が「今週中に離脱案で合意する可能性がある」と発言したことで、1.28000まで上昇も、EU高官が「ブレグジット交渉が合意に至るという報道は時期尚早」と述べ、バラッカー・アイルランド首相も「交渉は進展しているが、早期合意については慎重」、英保守党に閣外協力している北アイルランドの民主統一党が「ジョンソン英首相がこれ以上EU側に譲歩するようであれば、離脱案を支持しない」と述べたことが伝わったことで、ポンドの上値は抑えられた。またユーロポンドは0.8626まで売りに押された。
 一方クロス円は、NYダウが330ドル越えの上昇となり、堅調な展開。ユーロ円が119.12から120.23まで反発、ポンド円が139.33の高値まで上昇、オージー円は73.10から73.70、NZD円は67.84から68.53まで値を戻し、カナダ円は82.49まで上昇した。