昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、主だった経済指標の発表のない中、米中通商協議の関する報道で相場は神経質な展開に留まった。

 アジア時間早朝は、「中国当局者は、米政府が求める幅広い通商協定で合意することに一段と消極的な姿勢を示している」と伝わり、一時リスクオフの動きを強めたが、海外では、クドローNEC委員長が、「米中通商協議は進展する可能性がある」、「中国企業の上場廃止は検討していない」、「中国は来年にかけてより困難な問題を解決するためのタイムスケジュールを準備する用意がある」と発言、リスク回避の巻き戻しとなるも、トランプ大統領が、「中国との部分的な貿易合意は私たちが望むものではない」と述べ、また、米政府は中国の監視カメラ大手ハイクビジョンを含む中国企業8社をブラックリストに加えたと報じられたことなどがNYダウの反発を抑えた。

 ドル円は107.46まで反発、ユーロドルは1.0962から1.1001まで一時反発、ポンドドルは1.2288から1.2335で上下した。

 一方クロス円では、ユーロ円は117.91、ポンド円は132.25、オージー円は72.43、NZD円は67.64、カナダ円は80.74まで反発した。