昨晩の海外

 金曜日の海外市場は、注目の米9月雇用統計において、非農業部門雇用者数が予想を若干下回り、一時ドル売りとなるも、過去2か月分が上方修正されたこと、失業率が3.5%に改善したことなどから影響は限定された。ただ、平均時給が予想を下回っており、相場は週末を控えて総じてもみ合いの範囲の動きに留まった。また、米8月貿易収支は予想より悪化、ナバロ大統領補佐官が「雇用統計が好調でも追加利下げは必要」、「ドルは過大評価されている」、トランプ大統領は「中国と良い取引ができるだろう」と述べ、パウエルFRB議長が「米経済はリスクを抱えているものの全体的に良好な状態にある」と発言、NYダウは370ドル越えの上昇となったが、大きな影響は見えなかった。

 ドル円は、106.61から107.13まで反発後このレンジで推移、ユーロドルは、1.0998から1.0957まで一時下落、ポンドドルは、独シュピーゲル紙が、「ソッソリ欧州議会議長が英国のブレグジット案を拒否した」と報じたことで1.2277まで一時売りに押された。

 一方クロス円では、ユーロ円は117.09から117.49まで反発、ポンド円は131.29まで値を下げ、オージー円が72.47、NZD円は67.77、カナダ円は、加8月貿易収支を受けて80.54まで一時反発した。