昨晩の海外市場は、揉み合い気味も月末・四半期末を控えて、ドルが堅調な推移を継続した。米4-6月期GDPの改定値は予想比変化がなく、8月住宅販売保留指数は、前月比で予想を上回ったが、前年比で予想を下回り、影響は限定された。またクラリダFRB副議長は「賃金上昇はインフレ押し上げ圧力にならない」、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が「前回FOMCではより大幅な利下げを主張」と発言が伝わったが、相場の反応は見えなかった。
ドル円は、米10年債利回りの低下を受けて、107.43まで下落後、米株の下げ幅縮小や王毅中国外相が「米国は善意を見せており、中国はより多くの米国製品を購入することができる」と述べたことで107.96まで反発、ユーロドルは、レーンECBチーフエコノミストが更なる緩和の可能性を示唆したことで1.0909まで下落、ポンドドルは1.2303まで一時下落後値を戻したが、1.2367で反発は抑えられた。
一方クロス円では、ユーロ円は117.52から117.91で上下、ポンド円が132.39から133.17、オージー円が72.64から73.00、NZD円が67.71から68.10、カナダ円は81.08から81.38で推移した。