昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、林鄭香港行政長官が、逃亡犯条例改正案の撤回を正式に表明したことで、地政学リスクが和らぎ、中国人民銀行が、準備預金を引き下げたことなどから、中国の景気減速懸念が縮小したことなどから、NYダウが前日の下げをとど戻したことで、ドル売り、円の売り戻しが優勢となった。  米7月貿易収支は、540億ドルの赤字と、市場予想をわずかに上回り、ウィリアムNY連銀総裁が「先行きを注視し、適切に行動する用意がある」、「今のところ米経済は良好な状態にある」との認識を示したが、反応は限定された。  

ドル円は106.12から106.45まで反発、ユーロドルが1.1038、ポンドドルは、英下院で、合意なき離脱を阻止する離脱延期法案を賛成多数で可決、ジョンソン首相が提案した10月15日の総選挙実施の動議を否決したことで、1.2250まで買い戻された。  

一方クロス円では、ユーロ円が117.43、ポンド円が130.37、オージー円が72.36、NZD円が67.72まで反発、カナダ円は カナダ中銀が、政策金利を据え置き、声明が、あまりハト派的でないとの見方から80.49まで値を上げた。