昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、米8月ISM製造業景気指数が、49.1と景気の分水嶺となる「50」を割り込み、米10年物国債利回りが2016年7月以来の水準まで低下、米中閣僚級会議に対する不透明感から、NYダウが一時420ドル超えの下落となったことなどから、ドル売りが優勢となった。
 ドル円は、105.74まで下落、ユーロドルは、7月卸売物価指数が予想の範囲に留まったこと、ミュラー・エストニア中銀総裁が「債券買い入れ再開の強い論拠ない」と述べたことで、1.0926から1.0979まで反発、ポンドドルは、欧州勢の参入後、弱い8月建設業PMIもあって1.1959まで売り込まれた後、英首相報道官が「ジョンソン首相は総選挙を望んでいない」と述べたことに加えて、「英保守党議員であるフィリップ・リー氏が離党、与党勢力が議会過半数を失った」と伝わったことで、1.2108まで買い戻しが進んだ。
 一方クロス円では、ユーロ円は、上下するも115.87から116.38まで反発、ポンド円は126.68を安値に128.26まで買い戻され、オージー円が71.74、NZD円が67.17まで買い戻されたが、カナダ円は、明日のカナダ中銀の政策金利の発表を控え79.20まで売りに押された。