昨晩の海外市場は、ポンドの買い戻し優勢も、総じてパウエルFRB議長の講演を控えて、神経質な展開。8月マークイット製造業PMIの速報値が、景気の分水嶺となる「50」を割れたが、ジョージ・カンザスシティー連銀総裁、ローゼングレン・ボストン連銀総裁やハーカー・フィラデルフィア連銀総裁のタカ派発言がドルを支えた。
ドル円は、韓国が日本との軍事情報協定破棄の方針を決定したことで、一時106.25まで下落したが、その後106.65まで反発もレンジの動きが続き、ユーロドルは、弱い独PMIや7月24-25日分のECB理事会・議事録で、景気減速の懸念から、利下げや新たな債券購入も含めた刺激策が示唆されたことで、対ポンドでの売りが強まり、1.1113から1.1064まで売りに押されたが、その後はこのレンジでノ推移、ポンドドルは、バックストップ条項について、メルケル首相は10月31日までに解決できると楽観的な見通しを示し、マクロン大統領も「バックストップ条項は必須だが、30日以内に何らかの賢明な策を見い出せる」と述べたことで、1.2774まで買いが優勢となった。
一方クロス円では、ユーロ円が117.73から118.30で上下、ポンド円は130.70まで反発、オージー円が72.22から71.85で揉み合い、NZD円は68.04から67.72まで売られ、カナダ円は79.94から80.31の狭いレンジの動きに留まった。