昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、FOMCの結果を受けて、ドル買いが優勢となった。米中閣僚級会議では、中国による米国産農産物の輸入拡大について協議されたが、決着は見えず9月に、再度協議が米国で実施されることとなったが、影響は限定された。また、米経済指標としては、7月ADP全米雇用報告や4-6月期雇用コスト指数が、予想の範囲となり影響は限定されたが、その後発表された7月シカゴ購買部協会景気指数、予想外の悪化となり、一時ドル売りを誘った。

 一方米FOMCでは、0.25%の利下げを決定。バランスシートの縮小を従来の9月停止から8月に前倒し、今後の利下げの可能性を残したが、パウエルFRB議長は、「今回の利下げが、緩和サイクルの開始を意味しない」としたことで、想定よりタカ派との見方がドル買いを強めた。また、NYダウは一時478ドル安まで下落した。

 ドル円は一時109.00まで反発、ユーロドルは1.1064まで下落、ポンドドルは、月末のフローから1.2250まで上昇後、1.2135まで売りに押された。

 クロス円では、ユーロ円が120.50まで下落、ポンド円が133.01まで反発後132.19まで売りに押され、オージー円が74.48、NZD円が71.27、カナダ円は、5月月次GDPが、市場予想を上回る結果となったことで、82.82まで反発後、82.36まで下落した。