昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、米6月消費者物価指数が、総じて予想を上回り、米長期金利が上昇したことで、ドルの買い戻しが優勢となった。パウエルFRB議長の上院での議会証言では、「雇用とインフレの関連性はどんどん弱くなっている」などの見解が示されたが、新味に薄く影響は限定され、クォールズFRBB副議長が、「米国経済は強い状態だが、明らかにいくつかのリスクが顕在する」、ウィリアムズNY連銀総裁は「FRBは金利調整の準備が必要」と述べたが、こちらの反応も鈍く、また、NYダウは、27072ドルまで史上高値を更新したが、リスクオンの動きは限定された。

 ドル円は108.54まで反発、ユーロドルが、ECB理事会議事録で、「緩和政策を準備する必要性で一致」との内容が示されたが、目立った反応はなく、1.1386から1.1245まで売りに押され、ポンドドルも、1.2572から1.2510まで下落した。

 一方クロス円では、ユーロ円が122.11、ポンド円が136.08、オージー円が85.71、NZD円が72.34、カナダ円が82.99まで買い戻しが優勢となった。