昨晩の海外市場は、ドルの買い戻しや円の売り戻しが優勢となった。トランプ大統領が、ツイッターで「習中国国家主席と良い電話会談を行った。来週大阪で開催されるG20サミットで協議を継続する」との見解を示したことで、NYダウが415ドル高まで一時上昇、リスクオフの動きに巻き戻しが優勢となった。
ドル円は、新潟下越地方での地震を受けて108.06まで下落後、108.68まで反発したが、中国が「習主席は、米中貿易問題の解決には対等な立場での対話が必須と強調」としたこと、ライトハイザーUSTR代表が、「G20では日本との通商協議も予定している」と述べたことで、108.23まで売りに押された。またユーロドルは、ECB年次会議で、ドラギ総裁が「量的緩和はまだ余地がある。見通しが改善しない場合は、新たな緩和も必要」と述べたこと、独6月ZEW景況感指数が、予想を大きく下回ったことで、1.1181まで売りに押され、ポンドドルも第2回保守党党首選を控えて、1.2506まで一時売りに押されたが、結果はジョンソン前外相が、40%の票を集めて最多となったことで、巻き戻しが優勢となって引けた。
一方クロス円では、ユーロ円が121.07から121.70で上下、ポンド円が135.39から146.23まで反発、オージー円が73.94から74.68、NZD円が70.27から70.92、カナダ円が80.57から81.15まで買い戻された。