昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、米5月ADP全国雇用報告が、+2.7万人と予想より大幅に悪化したことで、一時ドル売りを誘うも、ナバロ大統領補佐官が「対メキシコ関税発動は必要ない可能性」、米上院財政委員会のグラスリー委員長が「米国はメキシコに関税を課さない見通し」との見解を示したこと、5月ISM非製造業指数が予想を上回ったことなどがドルを支えた。

 ドル円は、カプラン・ダラス連銀総裁が利下げに慎重な姿勢を示したことでド108.38まで反発後、弱いADPを受けて107.82まで一時下落も、その後108.94まで値を戻し、ユーロドルは、独・ユーロ圏サービス業PMIの改定値が改善したことで1.1307まで反発後、欧州委員会が、イタリアに対して「過剰財政赤字是正手続き」の開始を発表したことで1.1220まで下落、ポンドドルは、5月サービス業PMIが市場予想を上回ったが、1.2745を高値に1.2681まで下落した。

 一方クロス円では、ユーロ円が122.27から121.55まで売られ、ポンド円が137.21から137.80で上下、オージー円が75.92から75.42、NZD円も72.02から71.63まで売りに押され、カナダ円は81.07を高値に、原油の大幅安を受けて80.55まで値を下げた。