昨晩の海外市場は、米国の対中制裁関税に絡んだ報道に一喜一憂する展開が続いたが、総じて9日からの米中通商協議を控えて、様子見姿勢が残った。またNYダウは、76ドル安から134ドル高で揉み合いとなった。
米中通商関連では、一時中国が「米国との合意内容についてほぼ全ての面で撤回」との観測報道や中国政府が「報復措置を取る可能性」を示唆したとの報道が、リスク回避を招いた一方、トランプ大統領がツイッターで「劉・中国副首相は通商協議を修復させるプランを持っている」、サンダース大統領報道官が「中国から米国との合意に前向きな示唆があった」との発言したことで、一定の巻き戻しが出るも、米国の官報が「中国製品に対して10%から25%、2000億ドル相当の関税引き上げ」を通知したことで、更なる展開となっていない。
ドル円は110.90を安値に111.27まで一時反発、ユーロドルは1.1214から1.1183で上下、ポンドドルは、ブレグジットを巡る与野党協議の決裂観測から1.2988まで売りに押された。
一方クロス円では、ユーロ円が123.11から123.52で上下、ポンド円が143.05まで下落、オージー円が77.39から76.96で推移、NZD円は、NZ中銀の利下げで、81.85まで下落した後は、72.69まで反発、カナダ円は、81.57から81.95で上下した。