昨晩の海外

 金曜日の海外市場は、強い米4月雇用統計にも、ドル買いは限定された。4月非農業部門雇用者数は+26.3万人、失業率が3.6%と約49年ぶりの低水準となったが、平均時給が予想を下回り、その後発表された4月ISM非製造業指数が、弱い結果となったことなどから、週末のポジション調整もあって、ドル売りが優勢で取引を終えた。  ドル円は111.69まで反発後、111.07まで下落、ユーロドルは、1.1135を安値に1.1205、ポンドドルは、英国の地方選挙で、保守党や労働党が大敗との報道を受けて、1.2990まで売り込まれた後は、この選挙でEU残留を訴えた自由民主党が議席を増やしたこと、ロンドン・フィキシングに絡んだフローなどから1.3178まで上昇した。  一方クロス円では、ユーロ円が124.28から124.60で上下、ポンド円が146.52まで上昇したが、オージー円は79.20から77.94で推移、NZD円が74.00から73.73、カナダ円が82.98から82.68の小動きに留まった。