本日のポイント

 本日も東京市場が休場だが、アジア時間は、NZ3月住宅建設許可件数と中国の4月財新製造業PMIが焦点。強弱で相場が一定の動きを示すとみられるが、NZは弱い結果リスク。また、中国も直近景気回復との指摘もあるが、こういった面が、覆されるような結果となるなら注意。
 海外では、独3月小売売上高指数とユーロ圏各国の4月製造業PMIの改定値が注目となるが、直近では、回復傾向が見えており、強い結果が、ユーロの買い戻しにつながるか注目したい。
 また、英国では、4月建設業PMIと英MPCの政策金利、四半期インフレ・リポートの発表、カーニー英中銀総裁の記者会見が焦点となるが、PMIは若干の改善が見えても、ブレグジットの不透明感が残る。また、英中銀に関しては、政策は据え置かれる見通しで、インフレの高まりが示されても、当面利上げの可能性は低く、それでポンドが買われても、上値では売りが出易い。
 米国では、4月チャレンジャー人員削減予定数、第1四半期非農業部門労働生産性・単位労働コストの速報値、週間新規失業保険申請件数と3月製造業新規受注が注目されるが、既にFOMCが終わった後で、経済指標に対する反応は限定される見通し。
 要人発言としては、ヴァイトマン独連銀総裁とプラートECB理事の講演が注意だが、ユーロ圏経済の見通しの厳しさが示唆されるとユーロ相場の上値を抑えそう。
 その他、英国・統一地方選の結果は、本日は見えてことないことで、影響は少ないが、保守党が不利となった場合、ブレグジットの後退感につながるなら、ポンドの買い戻しにつながる可能性に留意しておきたい。
 また、米財務省が半期為替報告書を提出する見通し。ただ、操作国認定はない見通しで、影響はなさそうだ。