昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、ドルの買い戻しが優勢。クドロー米国家経済会議委員長が「米中通商協議で両国にはまだかなりの距離がある」と発言、CNBCが「トランプ米大統領は交渉期限の3月1日までに習近平中国国家主席と会談しない可能性が高い」と報じたことを嫌気してNYダウが、370ドル超えの下落となり、リスク回避的な展開となった。   ドル円は、110.09まで上昇後109.61まで下落、ユーロドルは、伊政権によるフランスへの非難や挑発的言動を受けて、駐伊大使の召還を決定したことなどから1.1325まで売りに押され、ポンドドルは、英中銀の四半期インフレ・リポートにおいて、今年のGDP見通しを大幅に下方修正したことや「今後3年間で1回の利上げが基本となる」とのハト派的な見解を示したことで売りが強まり1.2854まで下落後、カーニー英中銀総裁が、「国内のファンダメンタルズは健全」と発言したこと、また、メイ英首相とユンケル欧州委員長の会談で、EU側が「忍耐を要したが、建設的だった」との声明を発表、2月末までに再び会談を行う予定であることが明らかになり、1.2997まで値を回復した。  一方クロス円では、ユーロ円が124.35まで下落、ポンド円は141.14まで下落後142.65まで反発、オージー円が78.15から77.76まで売りに押され、NZD円は74.34から74.10で上下、カナダ円は83.15から82.39まで売りに押された。