昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、英議会におけるEUからの離脱合意案の採決を控えて、ポンド中心にドル買いが進むも、結果が賛成202、反対432で否決された後は、巻き戻しが勇勢となった。NYダウは、190ドル高を上値に、共和党上院議員が「米中次官級協議では重要項目に進展なし」というライトハイザーUSTR代表の見解を伝えたことで、一時マイナス圏に沈んだが、底堅い動きを続けた。また米経済指標としては、1月NY連銀製造業指数や12月卸売物価指数が、予想を大幅に下回ったが、悪影響は見えていない。  ポンドドルは、投票を控えて売りが続く、1.2670まで下落後、1.2890まで買い戻された。労働党は内閣不信任案を提出、英議会では超党派の協議をスタートすることを決定、EUは、英国の離脱を6月末まで延期する準備を開始したとの報道も買い戻しを誘った。ユーロドルは、ドラギECB総裁が議会で、「最近の経済動向は予想以上に弱い」と発言したことで、1.1382まで下落、ドル円は、108.33から108.77で上下する形に留まった。  一方クロス円では、ユーロ円が123.40まで下落、ポンド円は137.36まで売り込まれた後、140.04まで買い戻され、オージー円が77.82、NZD円が73.74、カナダ円が85.52まで一時売りに押された。(午前6時現在)