昨晩の海外

 金曜日の海外市場は、ドルの売り戻しが優勢となった。クラリダFRB副議長やカプラン・ダラス連銀総裁が、TVインタビューで世界経済の減速について言及したことなどが、米長期金利を押し下げ、ドル売りにつながった。また、NYダウは、前日のエヌビディアが決算を嫌気してマイナス・スタートとなったが、トランプ大統領が「中国は合意を希望している。中国への追加関税は必要ないかもしれない」と発言、米中貿易戦争に対する懸念が和らぎ、一時220ドル高まで反発したことで、リスク回避の動きは若干和らいだ。  一方米経済指標としては、10月鉱工業生産が予想を下回ったが、設備稼働率が予想を上回り影響は限定された。   ポンドドルは、1.2776を安値に「ゴーブ英環境相は辞任しない構え」、「モーダント英国際開発相とレッドソム英下院院内総務も閣僚に留まる意向」との一部報道で、1.2878まで一時買い戻されたが、バラッカー・アイルランド首相が「再交渉の余地があまりない」と述べたこと、来週の不信任投票の懸念で上値は押さえられた、またドル円が112.64まで下落、ユーロドルは、ユーロポンドの買いもあり、1.1322から1.1420まで反発、ユーロポンドは0.8905まで買い戻された。  一方クロス円では、ユーロ円が128.13から128.90まで反発した一方、ポンド円は145.45から144.61まで売りに押され、オージー円は82.12から82.83、NZD円が77.02から77.71まで買い戻されたが、カナダ円は86.17から85.50まで売りに押された。