昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、一時NYダウが300ドル超えの下落となったことで、再びリスク回避の展開が見えるも、ダウが下げ止まりを見せたことやタカ派のFOMC議事録を受けて、ドルの買い戻し優勢となった。弱い米住宅指標に対する影響は限定された。
 FOMC議事録では、「数人のメンバーが長期的な水準を上回るまで利上げが必要と判断」、「経済活動の拡大が続けば追加利上げが適切になると予想する」と見解が示された。
 ドル円は、112.02を下値に112.68まで買いが優勢となり、ユーロドルは、ブファリーノ伊内閣官房次官が「2019年予算案がEU側に拒否され、格付会社がイタリアを格下げする可能性がある」と発言したこともあり、1.1496まで下落、ポンドドルは、弱い物価指数、メルケル独首相が「合意なきブレグジットのための準備は始めている」、メイ英首相が「英国はEUに対して財政的な義務を守るが、全てが同意できるまで何も同意できない」と述べたことなどから1.3100まで下落後、反発を1.3149に限定した。
 一方クロス円では、ユーロ円が129.18、ポンド円が147.07、オージー円が79.57、NZD円が73.60、カナダ円が85.16まで一時売りに押された。