昨晩の海外

 金曜日の海外市場は、ドルの巻き戻しが優勢となった。米8月小売売上高は予想を下回ったが、8月鉱工業生産や9月ミシガン大消費者信頼感指数の速報が予想を上回り、米長期金利の上昇がドルを支えた。  ドル円は、111.75を下値に112.17まで反発したが、トランプ米大統領の「米中貿易協議にかかわらず、中国製品2000億ドルに追加関税課したい」との発言が伝わり、111.87レベルまで値を下げ、ユーロドルは1.1722を頭に1.1621まで下落、ポンドドルは、荒れた展開となり英FTが「英労働党がブレグジット協定に反対票を投じる」と報じたことで1.3083まで下落後、ラーブ英EU離脱担当相が「ブレグジット交渉について相違は依然あるが、実行可能な解決策に近づいている」との発言したことで、1.3143まで急反発。ただ、戻り売り意欲も強く、その後1.3058まで売りに押された。  一方クロス円では、ユーロ円が131.11から130.18まで値を下げ、ポンド円は一時147.05レベルまで急伸後、146.27まで下値を拡大、オージー円は、80.72から80.09、NZD円が、73.78から73.29まで売りに押され、カナダ円は、NAFTA再交渉が来週に持ち越されたことや原油価格の下落を受けて86.23から85.77まで値を下げた。