昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、米FOMCの声明が、前回から大きな変化がなかったことやNYダウが一時130ドル安となったことなどから、円の買い戻し優勢となった。経済指標としては、米7月ADP全米雇用報告が予想を上回り、7月ISM製造業景気指数が予想を下回ったが影響は限定された。  ドル円は、米財務省が、来週の長期債入札を前回の730億ドルから50億ドル増額すると発表したことで、米10年物国債利回りが3.00%まで一時上昇したが、買いは強まらず、想定ほどタカ派でないFOMCの声明を受けて、111.39まで売りに押されたが、引けにかけてライトハイザー米通商代表部代表が、「米国は中国と交渉の用意がある」と述べたことで、巻き戻し気味で引けた。またユーロドルは1.1700から1.1657まで売りに押され、ポンドドルは、予想を下回る製造業PMIにも、1.3145から1.3105で狭い動きに留まった。  一方クロス円では、ユーロ円が130.04、ポンド円が147.16から146.33、オージー円が82.50、NZD円が75.73まで下落、カナダ円は86.29まで上昇後85.74まで値を下げた。