昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、ドル買いが優勢となった。注目のパウエルFRB議長が議会証言では、「当面は、漸進的な利上げ継続が最善策」と示されたが、インフレや賃金上昇に強い自信が示されたことなどがドル買いを誘った。ただ、特別サプライズはなく、この日発表され米6月鉱工業生産指数や7月NAHB住宅市場指数は市場と変わらず、設備稼働率は予想を若干下回ったが、影響は限定され、NYダウも90ドル高まで値を上げたが、ドル買いを大きく強める要因は感じられていない。  ドル円は112.93までじり高、ユーロドルが1.1745から1.1650まで売りに押され、ポンドドルは、6月雇用統計で、3カ月の週平均賃金が上方修正されたことで1.3269まで上昇後、1.3070まで一時急落したが、英政権が重要な貿易修正法案の可決に必要な票を獲得したとの報道を受けて、下げ止まりを見せた。  一方クロス円では、ユーロ円が131.99から131.53まで下落、ポンド円は149.10から147.60まで一時下ひげを描き、オージー円が83.26、NZD円が76.45、カナダ円が85.39まで売りが優勢となった。